更新日:2026年5月26日
この記事でわかること
- バドミントンの得点ルールは、時代に合わせて何度も変わってきました。
- 大きな転機は、2006年の21点ラリーポイント制への変更です。
- 2026年4月25日、BWF総会で3ゲーム×15点制の導入が承認されました。
- 国際大会では2027年1月4日から施行予定です。
- 日本国内の第1種大会では、2026年から段階的に導入される方針です。
バドミントンのルールって、ずっと同じように見えますよね。でも実は、かなり大きな変更を重ねながら今の形になっています。
特に大きいのが「得点方式」です。何点で1ゲームを取るのか、サーブ権がないと点が入らないのか、ラリーに勝てば必ず点が入るのか。ここが変わるだけで、試合のテンポも、選手の戦い方も、観戦の楽しみ方も変わってきます。
この記事では、バドミントンのルール変更の歴史を、できるだけやさしく整理します。直近で話題になっている2027年からの3×15点制についても、今わかっている範囲でまとめていきます。
ざっくり言うと:昔は「サーブ権がある側だけ得点」、今は「ラリーに勝てば得点」、そしてこれからは「より短くテンポの速い15点制」へ向かっています。
まずは全体像:バドミントンのルール変更年表
細かいルールはたくさんありますが、まずは得点方式を中心に流れを見てみましょう。
| 時期 | 主な変更 | ざっくり言うと |
|---|---|---|
| 以前 | 15点サイドアウト制 | サーブ権がある側だけが点を取れた |
| 2006年 | 21点ラリーポイント制 | ラリーに勝てば必ず1点。今の形に近いルールへ |
| 2018年ごろ | サービス高1.15mルール | 国際大会でサーブの高さを固定基準で判断する流れに |
| 2026年4月25日 | BWF総会で3×15点制を承認 | 次の大きな得点ルール変更が決定 |
| 2027年1月4日予定 | 国際大会で3×15点制へ | 試合のテンポや戦い方がさらに変わりそう |
こうして見ると、バドミントンは「伝統を守る競技」でありながら、観戦しやすさや大会運営、選手の負担も考えながら変化してきたスポーツだとわかります。
昔のバドミントンは、サーブ権がないと点が入らなかった
昔のバドミントンでは、ラリーに勝ったからといって必ず点が入るわけではありませんでした。点を取れるのは、サーブ権を持っている側だけ。これを「サイドアウト制」と呼びます。
たとえばレシーブ側がラリーに勝っても、その場では得点になりません。得られるのはサーブ権です。そこから次のラリーに勝って、ようやく点が入るという流れでした。
昔のルールの特徴
サーブ権の奪い合いがあるので、試合に独特の粘りと緊張感がありました。一方で、スコアがなかなか進まず、試合時間が読みにくい面もありました。
2006年、21点ラリーポイント制へ
現在多くの人になじみがあるのが、1ゲーム21点、3ゲームマッチのラリーポイント制です。
ラリーポイント制では、サーブ権に関係なく、ラリーに勝った側に1点が入ります。これによって、試合の流れがぐっとわかりやすくなりました。
国際大会では2006年に3×21点制が導入され、バドミントンは以前よりテンポよく進む競技になりました。観客にとっては点数の動きが追いやすくなり、テレビや配信でも試合時間を見通しやすくなったのが大きな変化です。
ただ、選手にとってはミスの重みも増しました。ラリーに負ければ、そのまま相手に1点が入ります。序盤から集中して入ること、サービス周りで簡単に失点しないことが、より大切になりました。
サービスの高さも変化:1.15mルール
得点方式ほど目立たないかもしれませんが、サービスの高さに関するルールも大きな話題になりました。
BWFは2018年から、国際大会で「シャトル全体が床から1.15mより下で打たれなければならない」という固定高サービスルールのテストを始めました。
以前は、腰の位置などを基準に判断する考え方が一般的でした。ただ、身長差によって有利不利が出やすかったり、審判が判断しにくかったりする面もあります。そこで、一定の高さで判断する方向へ進んだわけです。
注意点
部活動、地域大会、レクリエーションでは、国際大会と同じ運用とは限りません。実際にプレーする大会の要項やローカルルールを確認しておくと安心です。
直近の大きな話題:2027年から3×15点制へ
そして今、バドミントン界で大きな話題になっているのが、3ゲーム×15点制です。
2026年4月25日、デンマーク・ホーセンスで開かれたBWFの年次総会で、従来の3ゲーム×21点制に代わる新しいスコアリングシステムとして、3ゲーム×15点制が承認されました。国際大会では、2027年1月4日から施行される予定です。
基本のゲームポイントが21点から15点になるため、1ゲームは短くなります。ただし、BWFが示してきた3×15点制は「setting to 21」、つまり接戦時には最大21点まで伸びる方式です。
3×15点制で変わりそうなこと
- 序盤のミスがこれまで以上に重くなる
- 相手の弱点を早く見つける力が大切になる
- サービス周りの1点の価値が高くなる
- 試合時間が安定しやすくなる
- 観戦のテンポがより速くなる
日本国内の大会にも影響はある?
あります。日本バドミントン協会は、BWF総会の決定を受けて国内での対応方針を発表しています。
2026年5月1日付の資料では、第1種大会への導入時期をBWFの国際大会導入より前倒しし、2026年から段階的に導入する方針が示されました。さらに、2027年1月以降はすべての第1種大会で3ゲーム×15点制を適用するとされています。
対象には、全日本総合、全日本社会人、全日本シニア、全日本ジュニア、国民スポーツ大会、S/Jリーグなどが含まれます。
一方で、一般の市民大会や学校の練習試合まで一気に同じ運用になるとは限りません。今後は、大会要項の「スコアリングシステム」を確認する場面が増えていきそうです。
21点制と15点制は、どう違う?
| 比較項目 | 21点制 | 15点制 |
|---|---|---|
| 1ゲームの長さ | 長め | 短め |
| 逆転の余地 | 比較的大きい | 序盤の差が重くなりやすい |
| 試合時間 | 長くなることがある | 安定しやすい |
| 観戦のテンポ | じっくり楽しめる | 展開が速い |
| 選手に求められる力 | 持久力、修正力、終盤力 | 立ち上がり、集中力、短時間での対応力 |
21点制には、じわじわ流れが変わる面白さや、終盤の大逆転があります。一方で15点制は、最初から緊張感が高く、短い時間で勝負が動きやすいルールです。
どちらが良いかは、プレーヤーや観戦者によって感じ方が分かれるところです。ただ、2027年以降は「15点制にどう対応するか」が、選手にとって大きなテーマになっていきそうです。
プレーヤー目線で見る、これから大切になりそうなこと
3×15点制では、試合の入り方がかなり大切になりそうです。21点制なら、序盤に少し離されても中盤以降で立て直す時間がありました。でも15点制では、5点、6点の差がかなり重く感じられるはずです。
- ウォーミングアップを丁寧にする
- 1点目から集中して入る
- サービスとレシーブを簡単に落とさない
- 相手の得意・不得意を早めに見つける
- 流れが悪いときに、すぐ切り替える
特に初級者や中級者にとっては、「最初は様子見で、後半に追い上げる」という戦い方が少し難しくなるかもしれません。最初の数点をどう取るかが、これまで以上に大事になりそうです。
観戦者にとっては見やすくなる?
観戦する側にとっては、試合のテンポが上がり、短い時間で勝負どころが見えやすくなる可能性があります。
初めてバドミントンを見る人にとっては、スコアが早く動くほうが入りやすいかもしれません。逆に、長い試合の中で流れが少しずつ変わっていく展開が好きな人には、少し物足りなく感じる場面もありそうです。
ルール変更は、昔のバドミントンを否定するものではありません。競技の魅力を残しながら、今の時代に合わせて見せ方を調整していく動きだと考えると、少し前向きに見えてきます。
よくある質問
3×15点制はいつから始まる?
国際大会では2027年1月4日から施行予定です。日本国内の第1種大会では2026年から段階的に導入され、2027年1月以降はすべての第1種大会で適用される方針です。
15点で必ず終わるの?
基本は15点ですが、BWFが示してきた3×15点制は「setting to 21」の方式です。接戦時には最大21点まで伸びます。
今の21点制はすぐになくなる?
国際大会では2027年から3×15点制へ移行する予定です。ただし、すべてのローカル大会や練習試合が同時に変わるとは限りません。しばらくは大会ごとに確認が必要になりそうです。
初心者には有利?不利?
一概には言えません。試合時間が短くなるぶん体力的には楽になる可能性がありますが、序盤のミスが重くなるため、最初から集中して入る力はより大切になります。
まとめ:ルールを知ると、バドミントンはもっと面白くなる
バドミントンのルール変更の歴史を見ていくと、競技が少しずつ時代に合わせて変わってきたことがわかります。
サーブ権がある側だけが点を取れた時代から、21点ラリーポイント制へ。そして、2027年から予定される3×15点制へ。得点方式が変わると、試合の見方も、プレーの考え方も変わります。
最初は少し戸惑うかもしれません。でも、ルール変更の背景を知っておくと、これからの試合をより楽しめるはずです。バドミントンがどんなスピード感になっていくのか、今から注目しておきたいですね。

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